
![]() |
タイトル | Fate/Zero |
| 著者 | 虚淵玄 | |
| イラスト | 武内崇 | |
| 出版 | TYPE-MOON BOOKS | |
| 発売日 | 2006年12月 |
| 執筆者:jade | 評価:S |
| セイバーの挫折、衛宮切嗣の絶望、アインツベルンの悲劇… すでに確定された未来───『Fate/stay night』へ至る絶望という名の序章を描いた物語。 素晴らしかった! ただただ、素晴らしかった! 読み終わった直後は、この言葉以外出てきませんでした。 全4巻完結予定の1巻目ということもあり、まだ物語はほとんど動いてない(7組のマスターとサーヴァントがすべて登場し、セイバーとランサーの戦闘があったくらい)のだけれども、主要人物がどのような運命を辿るのかがすでにわかっていることもあり、彼らがどのような想いで聖杯戦争に臨んだのか、その背景を知るだけで心が激しく揺り動かされますね。 切嗣とアイリスフィール母子のエピソードからプロローグが始まるんですが、読み始めてから10ページもしないうちに泣いちゃいました(´Д⊂ (この小説を手にする人たちの大部分はそうだと思いますが)本編をプレイしている人なら、登場人物たちに感情移入出来ると思うので、私同様、十二分に楽しめると思います。 たとえ本編未プレイでも、このあとの展開が気になって仕方がなくなるような演出がされているので、それなりに楽しめるかと思います。 そういう意味でも、物語の序章としては最大級の評価を与えられる作品に仕上がっていると思います。 ただ、この物語を最大限に楽しんでもらうためにも、ぜひともゲームをプレイしてから読んでもらいたいと思いますが。 キャラクターの中では雁夜がお気に入り。 “遠坂”桜の救済のために命を賭した彼が、残された命をどのように使い、どのような想いを抱いて最期を迎えるのか? そして、その想いが桜に届くことはあるのか? これが私がこの小説を読む上で最大の焦点になってます。 自分の宿命を受け入れて、最愛の娘との別れを済ませたアイリスフィールがどのような最期を迎えるのかも気になるんですけど、やはり誰かのために命を懸けることができる男への憧憬が強く、自己犠牲キャラが大好きな私としては、どうしても雁夜に目が行っちゃうんですよね。 この物語全体の約束された結末───BAD ENDへ向けて、どのようなエピソードを挟み、どのような過程を経て、そこへ至らせるのか? 稀代のライター・虚淵玄氏の手腕に期待が高まりますね。 この物語が、BAD END至上主義の私にとって、この上ない作品になることを祈りつつ、2巻が発売する3月を心待ちにしたいと思います♪ |
|